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日本基督教団 上下教会
先日、広島県府中市上下町の上下教会を見に行くことができました。
昨年島根の祖父母の所に行った帰り、
島根から尾道に向かう途中に上下町は通っていたんですが、
その時点ではこの教会のことは知らず、長崎に戻ってしばらくしてから
たまたまこの教会のことを知り、今回あらためて行ってきました。
上下町はいまは府中市になっていますが、かつては甲奴郡上下町でした。
学生時代広島に住んでいたので、名前はたまに聞いていたのですが、
ちゃんと訪れたのは今回が初めて。
上下駅の辺りで町を貫く国道から一本裏に入ると、
白壁の建物や蔵が建ち並ぶ町並みが広がっていました。
その中に上下教会がありました。
この教会はカトリックではなく、プロテスタントの教会。
教会前には女性の牧師の名前と説教のタイトルが書かれており、
現在もちゃんと教会として使われているようです。
白壁の蔵の上に塔が建っている不思議な作りですが、
もともと明治時代に建てられた蔵で、
昭和25年から日本キリスト教団の教会として使用されているとのこと。
街の中に銀山街道と書かれた札が立っていましたが、
江戸時代、上下は石見から瀬戸内海へと銀を運ぶ際の宿場町で、
天領であり、金融業で栄えていたそうです。
上下教会はもともと角倉家の蔵だったと説明板に書かれていましたが、
戦国〜江戸期の京都の豪商、角倉了以の角倉家でしょうか。
日本の教会は、やはり和洋折衷な所が魅力の一つだと思いますが、
白壁の蔵の上に塔を建てたこの教会もとても魅力的でした。

上下町案内板

町並み

白壁

日本基督教団 上下教会