
旧五輪教会堂
旧五輪教会堂は五島列島の久賀島にある。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成遺産の一つ。
以前から写真ではよく見ていたんだけど、
何ぶん場所がかなり行きにくいということでなかなか行けずにいた。
しかし2014年6月に五島列島キリシタンクルーズというツアーが始まったので、
7月にさっそく行ってきた。
福江港から海上タクシーに乗って30分ほど。
民家がぽつんとある本当に小さな海辺の集落に教会堂はあった。
この教会堂は、もともと同じ久賀島のカトリック浜脇教会の建物で、
浜脇教会の改築にあたって解体され、現在の場所に移築された。
移築が行われたのは1931年(昭和6年)だけど、
元々建てられたのは1881年(明治14年)ということで、
長崎県では大浦天主堂の次に古い教会。
2014年6月に始まった五島列島キリシタンクルーズは、現在のところ、
朝に上五島を出発して昼に福江に着くコースと、
昼に福江を出発して夕方に上五島に着くコースがあります。
どちらのコースも途中で久賀島の旧五輪教会、奈留島の江上教会、若松島のキリシタン洞窟と、
いずれも自力ではちょっと行きにくい場所に立ち寄りながら福江と上五島を移動することができます。

左が旧五輪教会堂、右は1985年に新しく建てられた五輪教会

ロケーション的に台風のときなどは雨風がすごいんだろうなと思う。

中央に聖ヨセフ。天井はリブ・ヴォールト式。




[アクセス]
福江などからのフェリーが着く港は島の西側にあり、旧五輪教会堂は島の東側にある。久賀島にはバスもないので、旅行者の場合基本的にタクシーで行くしかない。そして教会堂のある集落には道路がつながっておらず、車は入れないため、途中からは歩くしかない…。というわけで、直接教会前の港まで行ってくれる海上タクシーが断然おすすめです。
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