
湯江教会
小長井の方に行く機会があったので、帰りに湯江教会にお邪魔してきた。
教会のすぐ近くには聖フランシスコ園という養護老人ホームがあり、
湯江教会はその附属教会として1960年(昭和35年)に設立されたとのこと。
聖フランシスコ園はコンベンツァル聖フランシスコ修道会によって設立されたそうで、
入り口のところにはアッシジの聖フランチェスコの像があった。
教会の前にはコルベ神父の像が建てられており、
また1982年にヨハネ=パウロ二世が長崎を訪問したことを記念して
ローマから取り寄せた鐘の鐘楼もあった。
コルベ神父像や鐘楼を見ていると、ホームの職員の方が出て来られて、
「見学に来ました」と言うと「どうぞ教会の中も見ていってください」と
親切に応対して下さった。
教会の中にはおそらく祈りのために集まったホームの方達が何人かいらっしゃったけど、
おばあさんの一人が「まだ始まってませんからどうぞ」と中を見せて下さった。
ちょうど日が傾いてきた時間で、内部はステンドグラスがとてもきれいだった。
その後も別のおばあさんが話しかけてくださったり、
こちらが一方的に知っている修道士さんに偶然お会いできたり。
ホームの附属教会ということでちょっと気兼ねしてたんだけど、
みなさんとてもオープンで、行ってみて本当によかった。
ところでこの湯江教会のステンドグラスは、
年末に生月で見かけたルナ・イエナというガラス工房が作ったものらしい。
教会の中にいた方たちに「どうぞ」とは言ってもらえたものの、
やはり堂内をうろうろするのは憚られたのでじっくり見ることはできなかった。
また機会があったら今度はゆっくり見てみたい。
==========
湯江教会にお邪魔した後は、
コンスタンチノ・ドラードの像がある諫早市立図書館に寄り道してきた。
ドラードは16歳で天正遣欧少年使節に随行して渡欧し、印刷術を学んだ日本人。
「もう一人の少年使節」と呼ばれることもある。
諫早の出身で、印刷術をもたらしたということで諫早の図書館に像が置かれているらしい。
先日読んだ『子どもと十字架』というマンガにドラードが登場して、
父親はポルトガル人と書かれていたけど、そのあたりの事実関係はよくわからず。
ドラードについての本も何冊か出ているようなので、そのうち読んでみよう。



ローマから取り寄せた鐘



天正遣欧少年使節とともにヨーロッパに渡り、印刷術を学んできた諫早出身の日本人。諫早市立図書館の中に彼の像があります。

[アクセス]
JR長崎本線、湯江駅から徒歩10分。県道136号線を、湯江小学校を右手に見ながら通り過ぎてすぐ左手の坂を上っていきます。曲がり口には表示も出ています。
[リンク]
生月のガラス工房。教会などに限らず、幼稚園や病院、お店などいろんなところのステンドグラスを手がけられているようです。
[本]
・吉川 景都 『子どもと十字架』