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中浦ジュリアン記念公園

別で紹介している「多以良の小佐々氏墓所」から

少し北に行ったあたりに中浦という地域があります。

ここが、天正遣欧少年使節の一人で、

後に長崎で殉教する中浦ジュリアンの出身地です。

 

中浦ジュリアン(1568-1633)は、​島原半島有馬のセミナリヨで学び、

1582年に少年使節の副使としてヨーロッパへと向かい、1590年に帰国します。

帰国後はイエズス会に入会して天草のコレジョで学び、

1601年にはマカオへ、そして1608年に司祭へと叙階されます。

その後キリシタン弾圧が強まる日本に戻り、潜伏活動に入ります。

潜伏は20年以上に及びますが、1632年に博多で捕縛、

拷問の末、1633年に穴吊りの刑によって殉教を遂げました。

(この時いっしょに刑を受けたフェレイラは耐えきれずに棄教しています)

ジュリアンは2008年に長崎での列福式で福者となりました。

 

出身地の西海市中浦に作られたのが「中浦ジュリアン記念公園」です。

四角い建物の中にはジュリアンの生涯を描いた壁画と、

ジュリアンが書いたラテン語の手紙などが展示されています。

建物の上には、彼方を指差すジュリアンの像が立っています。

[アクセス]

長崎市から行く場合、国道202号線を西海市方面へ北上。七ツ釜鍾乳洞や七釜郵便局の少し前で左手に標識が出ているので左折して少し下ったところにあります。

 

また、写真に載せた「ジュリアンice」が売られている西海みかんドームは、202号線をさらに北上して、大島大橋の少し手前で県道43号線へと右折して少し行ったところです。

 

[文献]

・若桑みどり 『クアトロ・ラガッツィ』

・村木 嵐 『マルガリータ』

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