[名詞]接尾辞 "-nis"
- retropria
- 2015年9月24日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年6月5日
ドイツ語の名詞には男性・女性・中性という3つの性があります。
どの名詞がどの性なのかは、基本的にはそれぞれ覚えるしかありませんが、
中にはその形から性が判断できるものがあります。
たとえば"-schaft"(Freundschaft, Gemeinschaft)、
"-heit / -keit"(Freiheit, Einsamkeit)、"-ung"(Lieferung, Vereinigung)
で終わる名詞はすべて女性名詞ですし、
縮小の接尾辞"-chen / -lein"(Mädchen, Büchlein)
で終わる名詞はすべて中性名詞です。
さて、ここで"-nis"という接尾辞があります。
これまで、この接尾辞がついた名詞はすべて中性名詞だと
なんとなく思い込んでいたのですが、
先日、そうではないことにようやく気づいたので、ここに挙げておきます。
太字は頻出単語です。
***************
[中性] das Geständnis「告白」
das Bedürfnis「必要」
das Bildnis「肖像(画)」 das Erlebnis「体験」
das Ereignis「出来事」
das Gedächtnis「記憶」 das Hindernis「障害」
das Zeugnis「証明(書)」
das Behältnis「容器」 das Geheimnis「秘密」
das Wildnis「荒れ地」
das Verständnis「理解」 das Versäumnis「怠慢、不履行」
das Zerwürfnis「不和、軋轢」 [女性] die Besorgnis「心配、不安」
die Erlaubnis「許可」
die Finsternis「暗やみ」
die Kenntnis「(専門的)知識」 die Erkenntnis「認識」(オーストリア・スイスでは中性名詞で「判決、刑の宣告」)
***************
"-nis"で終わる名詞には、中性名詞と女性名詞があります。
全体的には中性名詞の方が多いようですが、
女性名詞の方にも頻出単語がたくさんあるので、
ちゃんと覚えないといけないですね。
あと少し厄介なのが、この"-nis"で終わる名詞は、
中性名詞か女性名詞化によって、2格の形が変わるという点です。
中性名詞の場合は"-ses"という語尾が付き(des Erlebnisses, eines Zeugnisses)
女性名詞の場合は無語尾となります(der Finsternis, einer Erlaubnis)
複数形の場合はどちらも"-se"という語尾が付きます(die Verhältnisse, die Kenntnisse)
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