[複合動詞]複合動詞No.1決定戦
- retropria
- 2015年10月12日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年6月21日
動詞には「基礎動詞」の前に「前つづり」(接頭辞)が付いた複合動詞がたくさんあります。前つづりは、基礎動詞のニュアンスを少し変化させたり、場合によっては正反対の意味にしてしまったり、いろんな働きをします。
英語にも"forgive"や"overcome"、"undergo"や"misunderstand"、"abuse"などいろいろありますが、 英語の場合、「動詞+副詞」で基礎動詞の意味を変化させるというパターンもたくさんあります。 "go away"や"get off"、"give up", "turn out"などがそれです。
ドイツ語の場合、初めに書いた「前つづり+基礎動詞」の複合動詞が圧倒的多数を占めます。 一つの基礎動詞に対して、様々な前つづりが付くことで、意味が多彩に変化します。
そこで今回は、どの動詞がどれぐらいの前つづりを持ちうるのかを簡単に調べてみました。
前つづりもいろいろあるのですが、とりあえず今回採用したのは以下の32個です。(他にも"hinein-"や"heraus", "dar-"や"tot-"などもあるのですが、今回は外します)
分離前つづり
ab-, an-, auf-, aus-, bei-, ein-, empor-, fort-, her-, hin-
los-, mit-, nach-, vor-, weg-, zu-, zurück-, zusammen-
非分離前つづり
be-, emp-(ent-), er-, ge-, miss-, ver-, zer-
分離・非分離前つづり
durch-, hinter-, über-, um-, unter-, wider-, wieder-
そして調べたのは以下の24個の基礎的な動詞です。
bringen, denken, fahren, fallen, finden, geben,
gehen, greifen, halten, hören. kommen, lassen,
leben, legen, machen, nehmen, richten, schlagen,
sehen, setzen, stehen, steigen, stellen, tragen
さて、これらの動詞に対して、いくつの前つづりが付けられるかを調べたわけですが、
まず最下位グループはleben(13), greifen(14), richten(14),
denken(15), finden(15), steigen(15), hören(17)となりました。
次のグループは、machen(19), tragen(20), sehen(21), geben(22), stehen(22), stellen(22), fallen(23), schlagen(23)、lassen(25), setzen(25)
machenやgebenが思っていたほど伸びなかった一方、
schlagenは意外と健闘したという印象です。
さて、3位の26個を記録したのは、bringen, kommen,legenの3つ。
2位は27個でfahrenでした。
fahrenがkommenを上回ったのも意外でした。
そして第1位は・・・28個でgehenでした!
前つづりが方向に関わるものが多いので、
やはり移動に関する動詞が上位を占めました。
・・・と一人で勝手に盛り上がってたわけですが、
これは、同じ基礎動詞に対してこれだけのバリエーションがあるということで、
もちろん意味も違ってくれば用法が異なる場合もあって、ほんとに覚えるのは大変です。
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